腕時計の防水性能

防水性能の重要性

腕時計は精密機械ため、非常に水に弱いです。水が時計内部に入ってしまうと様々な故障の原因となります。 水分が蒸発して風防が曇り、針や文字盤が水分によって腐食します。他にもオーブメントに使用されている金属が錆びて正確に動かなくなったりなど、機能面に多大な影響を及ぼします。 このような状態になるのを防ぐために防水性能はとても重要です。

防水性能の表現

防水性能は英語で「WATER RESISTANT」と表記され、「W.R.」と略記されることもあります。 防水性能は、日本ではJIS(Japanese Industrial Standard)、国際的にはISO(International Organization for Standardization)によって定められています。JISとISOでは、防水性能についての規格は基本的に同じですが、表示方法が異なる場合があります。

JISでは、日常生活用の防水表示は「bar(気圧)」、潜水用の防水表示は「m(メートル)」で表示されます。 海外ブランドの腕時計では、気圧だけの表示や「bar」だけではなく「atm」「m」「ft」などの表示もあります。また、日常生活用の防水表示でも「m」が用いられる場合もあるので、注意しましょう。

○気圧防水と○m防水について

10m潜ると1気圧腕時計に負荷が掛かります。よって100m潜ると10気圧の負荷が掛かります。「10気圧防水=100m防水」と意味合いは同じように聞こえますが、JIS規格では正確に言うと同じではありません。

10気圧防水(WATER RESIST 10BAR)

時計が静止した状態で水中100mまで耐えられる。

100m防水(AIR DIVER'S 100m)

水中100mまで潜水した場合でも耐えられる。

気圧防水は時計が静止した状態で水の中に入れた場合に「耐えられる」という意味になります。同じ環境下でも動いて作業をすると、それ以上の水圧が掛かり場合によっては耐えられない恐れがあります。

また、ISO規格で表示される「100m防水」とJIS規格で表示される「100m防水」は意味も性能も異なります。 ISO規格の「100m防水」はJIS規格で言う「10気圧防水」に当てはまります。 ですので、「100m、200m防水だからスクーバダイビングに使用できる」と勘違いを起こしてしまう可能性があります。 潜水用防水時計をお求めの際はしっかりとその時計の防水性能規格を確認してください。

防水時計の種類とその用途



【注意事項】

  • 「5bar」以上の防水時計でも水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。
  • 防水時計でも、「お風呂や温泉(温水)」でのご使用は避けて下さい。内部の油が拡散し、機械及び文字盤、針などの劣化の原因となります。
  • 水上スポーツ(水泳/ヨット/サーフィン...)など水場でのハード使用をする場合、万が一の事故を防ぐため「20気圧防水(JIS)」あるいは「200m防水(ISO)」以上の防水性能が搭載されている時計をオススメします。

【参考文献】

 ■Water Resistant mark - Wikipedia
 https://en.wikipedia.org/wiki/Water_Resistant_mark

 ■腕時計 - Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/腕時計





2021年6月10日 更新